フリント |
◆リュカ。 ◆リュカ。 どうしても きになることがあるんだ。 ◆おれだけを すこし さきに いかせてくれないか。 ↓ |
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はい_ ↓ |
いいえ ◆りゆうは きかないで はいと へんじしてくれ。 |
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◆ありがとう。 りゆうは きかないでくれ。 ◆もどってくるのが おそいとかんじたら そのまま すすんでくれていい。 ◇とびらが しまっている。 エレベーターも こわれている。 |
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クマトラ |
◆いくのか? |
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◇みおぼえのある ドアノブだ。 ◇うっかり おとしてしまった。 |
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カエル |
◆ぴょん。 ごようですね? |
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◇リュカは ハコを あけた。 ◇ハコのなかみは なんと おんせんだった! ◇おんせんで ゆっくりしたので リュカたちは いきかえったようになった。 |
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フリント |
◆あの あのかめんのおとこは ・・・クラウスだった。 ◆リュカ・・・ おまえの にいさんの クラウスだったよ。 ◆なぜ ポーキーとやらに したがっているのかは わからんが おれは ちちおやとして とうとう まいごにさせていた じぶんの かわいい むすこを みつけたよ。 ◆リュカ。 よろこんでくれるな。 とうとう にいさんを みつけたぞ。 ◆さいごの ハリは・・・ リュカ・・・ ◆おまえが ぬくんだぞ。 ◆すぐに おいかける・・・。 ◆おれに かまわず すぐにでも ハリのばしょに いそいでくれ! ◆おれの ケガは だいじょうぶだ。 いや クラウスが やったんじゃない。 ◆クラウスのなかに しくまれた ポーキーと たたかったのだ。 ◆しつこいな。 おれの あたまのことだろう? そうだよ。 ◆「スキンヘッド」だったんだ。 ◆「スキンヘッド」というのは ちょっと かっこつけた いいかただって?! ◆いつから おまえは そんな イヤミなにんげんに なったんだ? ◆こんな かいわをしているのは いいことじゃない・・・。 ◆いいかげんにしろ! |
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◆スト スト スト スト ストッピだよ〜〜ん。 ◆ゴホンゴホンゴホンゴホン。 ◆もう ほんとうに あそんでるばあいじゃないんだ。 ◆ここから さきには いかせたくないな。 ◆ハリのことなら しんぱいするな。 ぼくの かわいい ばけものが いま ハリのばしょに むかっている。 ◆ゼイ ゼイ ハー ハー。 ◆・・・え? クラウスって なまえだったのか? あの ばけものは ◆クラウスなんて なまえが ついていたのかい?! ◆まるで にんげんみたいな なまえだな。 ◆でも いまは ぼくのロボット。 いのちの かけらも ありゃしない。 ◆なんでも いうことをきく ポーキーさまの どれいロボットだ! ◆ぼくの いしだけで うごく。 ぼくの ぶんしん。 ◆おまえたちのことなんか しらないってさ! ◆ゴホンゴホン。 ポーキーに ゆくてを ふさがれた! ポーキーは ・・・なにをしたのか?! ポーキーが なにやら はきだした! ポーキーが なにかした! ◆おしえてやろう ◆いくらこうげきされても ぼくは しなないんだよ。 ◆たおれることまでは あっても ぼくは しなない。 ◆しらなかったろう? ◆ぼくは なんどもなんども じかんと くうかんを ひっこししてきたから ふつうの にんげんのように ふつうに としをとることができなかった。 ◆もしかしたら 1000さい かもしれないし 10000さい なのかもしれない。 ◆あたまのなかは こどものときの ままなのにね! ◆おかしいかい? ◆おかしいよね。 ◆わらうのか。 ゴホン ゴホン。 ◆ぼくを わらうのか! ◆もし ドラゴンが めざめたら すべてが はかいされつくして あらゆる いきものが すべて きえてしまうかもしれない。 ◆それでも あはは あは あははははは あははははは ◆ゴホゴホ ゴホ。 ◆ぼくは いきているんだ。 ◆ひろいひろい せかいに ぼくと ドラゴンだけが いきている! ◆そんなことも かくごのうえさ。 あはは あはははははは! ◆ゴホンゴホン ゼイ ゼイ。 ◆ぼくは えいえんのいのちとして せかいが おわるまでを みとどけて やる。 ◆ぼくを すきにならないやつらが みんな きえたあとの せかいが おわるまで。 ◆ぼくの あそびに こんなに さいごまで つきあってくれて ありがとう。 ◆あんがい ぼくって いいやつだろう? あは あは。 ◆ぼくは しなない。 ◆ぼくは しなないし だれにも まけることはないけれど ぼくの マシンの エネルギーが いったん きれてしまったようだ。 ◆あはっ。 ◆リュカ。 ◆きみたちが かったわけじゃないよ。 ◆いったん ぼくは この「ぜったいあんぜんカプセル」に ひなんする。 ◆このなかに はいったら あらゆる こうげきはきかない。 ◆「ぜったい」ってことは 「ぜったい」に ありませんねーっと おもっていたかもしれないけど ここに あるんだ。 ◆さぁ これが アンドーナッツはかせと どせいさんを だましてつくらせた 「ぜったいあんぜんカプセル」だ! だ!だ!だ! なのだ! ゴホンゴホン。 ポーキーは 「ぜったいあんぜんカプセル」に とじこもった。 「ぜったいあんぜんカプセル」からは なにもしてこない。 「ぜったいあんぜんカプセル」のなかの ポーキーは あっかんべーをしている。 「ぜったいあんぜんカプセル」に ポーキーが とじこもったことによって ひつぜんてきに せんとうは おわった。 |
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◆ああ あーーあ。 ◆いくらポーキーくんが わるいやつでも こりゃぁ きのどくなことになった。 ◆たしかに わたしと どせいさんが ちからをあわせて かいはつした 「ぜったいあんぜんカプセル」は・・・ ◆あらゆる きけんから みをまもることができる。 ◆ぜったい あんぜんな カプセル なのだが ◆いちどはいったら もう はいることも でることも できない・・・ のだ。 ◆「ぜったいあんぜんカプセル」は その そとにいるものにとっても ぜったいに あんぜんなのだよ。 ◆いちおう ポーキーくんには まだ つかっちゃいかんと ちいさいこえでは いっておいたのだが・・・。 ◆もう このカプセルのなかで ぜったいあんぜんに えいえんの いのちを いきつづけるしかないな。 ◆あるいみ それは かれの のぞみだったのかも ・・・しれない。 ◆どうだろう。 わたしの いってることは まちがっているかな? ↓ はい ◆まちがってる とな? そんなこと キミにいわれても いまさら なー・・・。 いいえ ◆まちがってない と。 そうかなぁ。 まちがってるような きもするなー。 ◆ちょっと ころがしてみる? いやいや ぜったいあんぜん だからさ。 ◆コロコロ・・・。 ◆あ そーれ コロコロ〜っ。 ◇「ぜったいあんぜんカプセル」のなかの ポーキーは あっかんべーをしている。 |
カエル |
◆ぴょん。 ごようですね? ◆わたくしが さいごのカエルとなります。 ◆いままで ながいようで みじかいあいだ おひきたてくださいまして ありがとうございました。 ◆カエルいちどうに なりかわりまして おんれい もうしあげます。 ◆ぴょん。 ホロリ。 |
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あずかりやのおじさん |
◆こちらはー ぜんいのー あずーかりじょでー ございーますー。 ◆あたしも こんなところまで きちまって・・・。 ◆さて ごようじは なんでしょうか? ◆あたしらは さいごまで あんたたちの みかただよ。 |