「汽車は動いてないよ。線路を壊されちまったからね。 あんまりつっこんだ質問をするな。 しつこいなぁ。泣いちゃうぞ、オレだって」 |
「パパとママを連れ戻して。お願いします」 「ママー!さみしいよー」 「パパいない。ママいない」 |
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「パパー!さみしいよー」 「父ちゃんたちの声が山の方で聞こえたような気がするんだ。 でも、山はバレンタインの町の向こうなんだ。 遠すぎてぼくには行けない」 「大人達がいなくてせいせいするぜ。グスン」 |
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「おねえちゃん、オッパイ!」 「オッパイ!」 「でっかい空飛ぶ船が大人たちを連れてっちゃったの」 |
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「ぼくわ門番だ。お前わ誰だ。ウェーン」 「ぼくもオッパイ!」 |
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「オッパイ」 |
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「ガリクソンさんちの赤ちゃんは何か変。 絶対、変。何かすごい気がするわ」 |
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「えーと、2たす3は5。8ひく4は4。オレはいつも勉強してるんだ」 |
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「パパは留守です。だからお金のことはわかんないけど、 他はちゃんとやりますから、安心して泊まってください。 ↓ |
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はい 「ではごゆっくり」 「おはよう。また泊まりに来てね。 一人ぼっちでさみしいんだ」 |
いいえ 「なんだ、泊まって行かないの… パパがいなくても、ぼくがちゃんと かわりをするから大丈夫なのに… |
「あ、どうも。ぼくはトム・ガリクソンです。 趣味は自己紹介です」 |
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「このベビーは不思議な力をもっているって、いつかママが言ってたわ」 |
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「アプー、アプー、バブバブ」 (マイクはテレパシーをこころみた) 「私はこのベビーの意識。私もあなた達と同じエスパーだ。 テレポートの力をもっている。あなたの知っている所ならどこにでも行ける」 マイクたちはベビーの意識からテレポーテーションのPSIを受け継いだ。 「テレポーテーションをおもちゃにするんじゃないぞ」 |