「鬼怒川温泉」と「東武ワールドスクエア」に行ってきましたの話

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だいぶ前から、「東武ワールドスクエア」に行こう!」と、嫁(三次元の方)と二人で話してた。
 
東武ワールドスクエア」と言えば・・・世界の遺跡や建築物が、精巧な25分の1サイズで展示されているという、
ジオラマ好きにはたまらないステキな施設だ。
関東の眠れる獅子、栃木県にある。

でかい建物は大好きだけど、細かい造形物も大好きだ。
なので、気にはなっていたが、「栃木か・・・遠いなぁ(というか、どこにあるんだろう)」としか思っていなかった。
で、ある日突然「行こう!」って気分になったので、2週間でわたわたと準備して予約して行くことにした。
 
日本の変態的な技術を見て、感動して、やる気を出して、就職活動に役立てるんだ!!!!仕事しろよ!








まず、色々あって東京に行って、そこから特急に乗ることにした。
「浅草→鬼怒川温泉」と、前日に特急券を購入しておいたのだけど
当日、家に忘れてしまったので、あわてて走って取りに帰った。
時間に余裕を持って出ていたからいいけど、
朝から意味のない汗をかいてしまった。
 
今回の旅行は、全体を通してこんな感じだった・・・
 
浅草駅で「東武ワールドスクエアクーポン」を購入。
4800円だ。
これは良いクーポン。
良さは後述。
 
浅草を出てすぐに、建設中の「ライジングイーストタワー」の足元を通る。
とてもステキだ。
第一展望台の上あたりを建設中。
 
「東武ワールドスクエア」と呼ばれる場所には、このタワーのミニチュアがあると言う。
いずれ拝見してみたいものだ。
 
平日だからか、特急はガラガラだった。
今回の旅行は、安い宿を探して、
その分、おいしいものを食べるつもりだった。
 
というわけで、食べ物には金を惜しまない。
ブルジョアの主食、駅弁を食べることにした。
1食1000円て、贅沢だなぁ。
信じられない。








・・・というわけで、2時間で鬼怒川温泉駅に到着。
かなり曇っていたが、降っていなくてよかった。
 
2泊3日の予定だ。
天気予報は、雨40%、雨60%、雨60%だった。
カサ、折りたたみカサ、カッパを持っていった。
 
駅前が広い!
修学旅行で来ちゃったら、間違いなくここに体育座りだな。
 
駅前の広場に足湯が!!!
さっそくゆっくりしていく。
温度は熱めだった。
 
駅から出て、辺りを見渡すと全方向が山に囲まれていて
すべて雲か靄か霧がかかっていた。
いつもこんな感じなのだろうか。
 
この鬼怒川温泉駅は1時間に1本しか電車が来ない。
午前中に着いたが、これからハードスケジュールなので
キリキリ動かないと。
 
駅前だからお土産やさんで時間をつぶせれば
いいかと思っていたが、思っていたより何もなかった。
待つのは大変だ・・・
まず最初に「グランデ・イソーラ」って所に行った。
1週365mのサーキットを、カートで走ることができるステキ施設だ。
予約すれば駅や宿泊施設まで送迎に来てくれるそうなので、さっそくお願いした。
 
「混んでたら待つのが面倒だな・・・」と思ってたら、客は誰もいなかった。
6月の梅雨時で、平日の午前中て、最も人がいない時期だしね。
 
2階のレストランは誰もいなくて不気味だった。
平日のみ、タダで1周お試し走行があるというので、二人で走ってみた。
加速するとグイッと体が置いていかれる感じがとても楽しい!
まぁ、車もバイクも乗ってないからそう感じるのかも。
もう3年くらい自転車さえ乗ってないし。
 
その後、二人で5周コース(2000円)を走る。
嫁がコースアウトしてスポンジに衝突したらしい。
交互に走ったので、見ていなかったよ。
動画に撮りたかった。
最終ラップが”36秒120”だった。
けっこう頑張ったつもりだったけど、今ネットで調べたら、全然ダメなタイムじゃないか!
こんなんじゃ、緑コウラとか投げつけられたらどうすれば!
コースレコードは26秒だって。はえーー。
 
とても楽しかった!








ここに来るまでは移動に時間がかかると思っていたけど、
乗り継ぎがスムーズに行けたので、かなりゆっくりできた。
 
午前中から何もない所をダラダラと歩いた。
こんな感じで川の流れを撮ってしまうくらい、のんびりしてた。
車の通りも少なく、まわりは静かだ。
たまに歩道にまでびっしり設置されたクモの巣にさえ気をつけていれば、後はいい感じだった。
グランデイソーラから歩くこと10分。
新大瀞橋の隣にある吊り橋、大瀞橋に着いた。
鬼怒川温泉マップ見ても「吊り橋」としか書いてないんだけど、
これ「おおとろはし」って読むのか。
 
吊ってあるワイヤーがめちゃくちゃ錆びててボロッボロで面白かった。
橋から鬼怒川を見下ろす。
ちょうど川下りの船が下を通っていった。
この辺りは流れがゆるやかのようだ。
 
少し曇っていたせいか、全体的に山にも
川にも雲がかかっていた。
こんな綺麗な川があるところに住みたい。
 
でも、コンビニもないし、ゲームセンターもないし
デパートも100円ショップもない。とにかく何もない。
ここらにいる人はどうやって暮らしているんだろう。
amazonかな。
とか考えてしまう。
吊橋すぐそばの、あぜ道を歩いていくと
自然浴 離れの湯「鬼怒川温泉あけび」に着いた。
ここは時間制の貸切露天風呂。
 
この施設については、他の方が書かれたこのサイトがわかりやすい。
大体こんな感じ。
 
ところで、ここの公式サイトは時々、「チャポン」って音が鳴ってびっくりするわ。
こんな感じの静かな森の中を歩いていくと、「あけび」と書かれたのれんが。
隠れ家的な佇まい。
 
計画していたより予定がうまく行き過ぎて、
予約していた時間より3時間も早く着いてしまった。
でも、他に誰もいなかったので、普通に入った。
この施設は10個のコテージがあるのだけど
その手前の待合室が素晴らしかった。
広くてキレイ。
冷たい麦茶、お茶菓子が食べ放題!
イスゆったり。
足湯も完備。
ここだけで満足して
帰っちゃう人いるんじゃないか。
 
混む時は混むんだろうな・・・
今日は誰もいなかった。
 
一歩外に出ると虫が多いので気をつけたい。
マンガが千冊くらい置いてあった。
ジョジョが全巻、こち亀も全巻あった。
あと、色々。
どうやってこんなに集めたんだ・・・
常連が置いていったのかな。
 
左の変は物体は、うちのキャリーバック。
初めてゴロゴロ転がしたけど、非常に良い使い勝手だった。
外に面した足湯もあるのよ。
好きなだけ入ってもいいのよ。
こんな感じで、各個室へと向かう。
森の中にあるので、虫が多い。
羽根アリとか蚊、的なやつらが。夏だし。
 
コテージに飲み物はないので、受付でやや高めのお茶を買っておこう!
あと、バスタオルはあるけど、ハンドタオルはない。
ティッシュ、冷蔵庫、ドライヤー、ハンガーがあったよ。
コテージに入ると10〜12畳くらいの和室があり、
そこでズバリと着替えて2段式の露天風呂へ。
開放感がたまりませんな!
 
2時間くらい特急に揺られて、
あまり疲れてないけど日々の疲れを癒す。
 
嫁が「温泉卵を作る!」と言って
あの手この手で生卵を温めていた。
写真も撮っていたので
そのうち日記にアップされるかも。
 
桶に飲み物とお菓子をうかべて
ダラダラとした時間をすごす。
このお風呂、出てすぐにあるのが木のお風呂。
一段下にあるのが陶器っぽいお風呂。
どちらも足を伸ばすに十分なサイズ。
4人くらいまでなら、
余裕でくつろげる広さだ。
 
どちらもお湯はぬるめだけど、
温度を調節する蛇口はあった。
 
ここは借りた時間で料金がきまるから
大人数で行くほどお得だな。
家族で行くのがおすすめっぽい。
 
1時間半いたけど、ゆっくり入ることができた。
着替えを考えたら2時間くらいがベストかも。
手すりから外を眺めた写真。
 
夏なので緑が多く、間から隣の新大瀞橋が見える。
今は木々が生い茂っているけど、冬は丸見えなのかも。
時々、川下りの船が通っていく。
川下りやってみたいなぁ。
 
ここを出たあと、予約した宿のチェックイン時間までかなりあったので
広い待合室で、2時間ほどマンガを読んで過ごした。
 
結局ゆっくりしすぎて電車の時間ギリギリまでいてしまったので駅まで走ることになった。
途中、雨が降ってきた。








最寄り駅の小佐越駅から川治湯元駅へ、電車で移動。
6駅、約30分。
 
陸橋に人がいて、お金を払うと行き先に丸をつけた紙をくれた。
切符が手書きの紙なんだ。
そう、紙なんだ。カーボン紙。
人がいたんだ。人が。
マジ、陸橋だし。
山中を抜けて、最初の宿がある「川治湯元駅」へ。
 
ここ、google先生のグーグルマップを印刷していったんだけど
田舎道だから地図が超適当なんだよね。
手抜きすぎだよ。
まぁ実際ゴーストタウンみたいだったけど。
川を挟んでホテルが立ち並ぶ。
川沿いに散歩道があった。
 
途中で雨が降ってきたので、あらかじめ作っておいた
キャリーバッグ用カッパをかぶせてみた。
ピッタリすぎて感動した。
 
このあたりは「○○沢」とか「○○峡」という
名前がついているわけで、
「○○川」という名前の川があるわけじゃない、
と今知った。
 
駅から温泉街を通る、
唯一の大通りの歩道がやけに狭かった。
トラックがガンガン走っているので注意しないと。
途中、「あのU字工事も食べに来た!」と評判の肉屋さんで
イタリアンコロッケと黒豆コロッケを買って食べる。
 
ここらへんで雨の降りが尋常じゃない強さになってきた。
宿は駅から徒歩20分程度で、歩ける距離にあって助かった。
タクシーだと3分らしいけど。








1日目の宿「登隆館」に着いた。
ここのJTBで予約した。
1泊2食付きで6000円。
 
あらかじめ「建物は古くてカビ臭いが、
ご飯がおいしくて安い」と評判を調べていたので
大丈夫だった。
知ってないとヤバイと思う。
 
元は小学校だったのか?と思える外観。
不気味度、高し。
照明は明るいが、どこか寂しい。
古いと言うか、どこか昭和的な雰囲気。
 
置いてあるものが1種類しかない、みやげ屋。
 
ドアは閉ざされ、数年使ってなさそうなカラオケルーム。
片隅にあるキッズスペース。
 
ほとんど全部売り切れな上に、電源を抜かれた自販機。
 
「どうぞご自由にお飲みください」と書かれたコーヒーとお茶。
ただし、「お部屋へは持っていかないでください」との張り紙。
この不気味な待合室にはいられないので飲めなかった。
薄暗く、狭く長い廊下。
 
微妙に複雑な部屋の配置。
部屋は10畳の和室。
お風呂は大浴場のみで、備え付けの風呂は入れないそうだ。
全体的にえらいボロだが、昔の自分の家みたい。
とりあえず探したけど、部屋の中にお札はなかった。
 
くつろぐため、浴衣に着替える。

 
ベランダから外を見る。
川に面していて、とても気持ちがいい。
お向かいのホテルは立派だ。
かっこいい滝まである。
でも逆に考えると、あっちのホテルに泊まると、このボロイ宿しか見えないんだよね。
 
右を見ると、今すぐにでも朽ち果てそうな、錆びて錆びて錆びまくった非常階段があった。
下を覗き込むと、捨てられてボロボロになった畳があった。
 
 
お風呂。
 
後でわかったけど、男湯は50人は入れる大風呂だけど
女湯は7〜8人程度の小さめのお風呂だそうだ。
だから19〜21時は男女が入れ替えるんだとか。
 
宿泊客は他に数人いたけど、風呂はガラガラで写真を撮ることができた。
壁一面の窓がすごく良い。
覗き込んでみると、もう数年は使ってなさそうなボロッボロの露天風呂が外に見えた。
 
右奥の柱にある棚からお湯がガンガンあふれ出ている。
お湯はぬるめなので、ゆっくりしていけるのが評判のようだ。
晩御飯が部屋食なのに、ギリギリの時間を指定してしまったので早めに出た。
 
というわけで明日の朝にまた入りに来る。
ご飯です。
旅館のご飯みたい!
 
ご飯、お吸い物、山菜ときのこ汁、栃木牛の鉄板焼き
イカの刺身、焼き魚、ままかりのつくり、茶そば、
が出ました。
大満足です。
1泊2食6000円でこれは、安すぎて申し訳ない。
 
空気と水がおいしいからか、
ご飯がとてもおいしかった!
普段食べているアレは一体何なんだ。
 
 
夜になると、川がオレンジ色にライトアップされ
それはそれでまた不気味だった。
 
明日はねんがんの「東武ワールドスクエア」に行くぞ!




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