スーパーモンキーボール小話



上級12面の話



 全108のステージで、108番目に作ったステージ。つまり、面倒なんで一番後回しにしたわけ。見た目は簡単そうだけど、考えるのが大変っぽい…。
 
 5つの歯車がかみあって回っている。左、スタート側から順に歯車の数は8・8・4・4・2.もちろん、動いているからにはGIFアニメにて再現しなけりゃなるまい。あまり重くならなよう、少ないコマ数で…さぁ一体、最低何コマでこいつらを回転させることができるのやら…。最後の最後まで後回しにしたけど、がんばって計算してみましょう。





考える話

 まずはパパパッと絵を描いてしまう。ここから何コマで回転させるか、を考える。最低何コマで、歯車が噛み合って回っているように見える(ごまかせる)か?8・8・4・4・2の歯車はそれぞれ大・中・小と呼ぶことにして。




 大・中・小の歯車の回転速度は遅い、普通、速い、なわけでキレイに倍々になっているようです。大が1回転する間に中は2回転。中が1回転する間に小は2回転する。小が一番速度が速いので、小から考える。





試しにやってみる話

 まずは小を回してみよう!45度ずつ4コマで回したらカクカクだったので、22.5度ずつ8コマで回す。1コマ目と9コマ目は同じなので、一応8コマで回転しているようには見える。正確には半回転なんだけど、見た目は同じ。



1コマ=0.2秒


 というわけで、GIFアニメは最低でも8コマということにする。少なければ少ないほど良し。これでうまくやっていこう。
 
 さっきの回転速度を逆から考える。小が1回転する間に中は1/2回転。中が1回転する間に大は1/2回転する。小は8コマで22.5度ずつ回転するので…。





小を基準とした表


小が1回転する間に…1/21/4
1コマに動く角度22.511.255.625


 22.5度に1/2と1/4をかけた数字が、中・大の動く角度ということにする。1コマでそれぞれ表のように動くと考えて、さっそく回転させてみる。小の歯車はひとつ、中と大はふたつずつなんで面倒なことこの上なし、時計回りと反時計回りに気をつける。





完成品

 大を1コマに5.625度ずつ回転させて…とにかく完成品がこちら。これだけ見ると「なんだ、簡単そうジャン!」とかそういう感じだね。8コマで25k、まぁ自分の腕じゃあ悪くない出来です。バナナが見えにくいのが残念だけど。



 このGIFアニメでは1コマが0.2秒なんで、1回転するのに小は3.2秒。中は6.4秒。大は12.8秒。実際のゲームとはまた違うけどね、まぁそれはそれで。